好きな人との会話が盛り上がらない。好きな人との会話を盛り上げるにはどうすればいいんだろう。こんな風に思ったことはないですか?
その方法を心理学に基づいて解説していこうと思います。最後まで読んで理解すれば、もう好きな人との会話が盛り上がらずに困ることはなくなるでしょう。
さらに、この記事で紹介する方法はLINE(ライン)でも使えます。LINEで好きな人と会話を盛り上げたいという方も、ぜひ参考にしてみてください。
好きな人との会話の盛り上げ方
相手と自分の好きなものを合わせる

好きな人と会話をするとき、相手と自分の好きなものを合わせることで、会話を盛り上げて相手に好印象を与えることができます。
例えば、好きな人と会話をしていて、相手が好きと言ったものに対して無意識に自分も好きと言ってしまった経験はありませんか?
これは、好きな相手と自分とのバランスをとるためにしてしまう行動なのです。
バランス理論とは、「人は三者の関係において、プラスの感情とマイナスの感情のバランスがとれた状態を好む」という心理のことで、オーストラリア出身の心理学者フリッツ・ハイダーが提唱したものです。
これだけでは何を言っているのか分からないと思うので、図を使って分かりやすく解説します。
バランスがとれているかどうかは、三者間のプラスの感情とマイナスの感情の掛け算の結果が、プラスかマイナスかで判断することができます。恋愛においてはプラスの感情は「好き」、マイナスの感情は「嫌い」ということを表します。
例えば、

このような三者の関係のとき、「プラス」×「プラス」×「プラス」=「プラス」で掛け算の結果がプラスになるのでバランスがとれている状態だといえます。
例えば、

このような三者の関係のとき、「プラス」×「プラス」×「マイナス」=「マイナス」で掛け算の結果が「マイナス」になるのでバランスがとれていない状態だといえます。
好きな人と会話をするときは、この掛け算の結果が「プラス」になるようにしましょう。
つまり、相手の好きなものは好きと言い、嫌いなものは自分も嫌いと言うのが大事なのです。
具体例としては、

私、YOASOBI好きなんだよねー



え、俺もYOASOB好き!
こんな感じです。
他にも、例えばあなたがテレビCMで好きな芸能人が商品の宣伝をしているのを見て、その商品を買ったり興味を持ったりした経験はありませんか?
このように、身近なところでもバランス理論は働いているのです。
ちなみに、相手と自分の嫌いなものを合わせることでバランス理論を働かせ、相手に好印象を与えるというテクニックもあります。しかし、会話がネガティブになりやすいのでやりすぎには注意しましょう。
また、バランス理論を意識しすぎて明らかな嘘をつくのは良くありません。
なぜなら、相手に嘘をついていることが気付かれてしまうと、「この人は相手に合わせて会話をしているんだな」と思われて悪い印象を与えてしまうリスクがあります。
ここで、「相手が好きなものを言ったときに、それを自分が知らなかったらどうするの?」と思った方もいるのではないでしょうか?
そのようなときは、以下のように対応しましょう。



私、YOASOBI好きなんだよねー



YOASOBI知らないんだよねー
どんな魅力があるか教えて!
このように返すと、相手は自分の好きなことについて話すことができるため、「この人と話していると楽しい」と感じて会話が盛り上がります。
相手にアドバイスを求める
相手にアドバイスを求めることで、相手からの好感度を上げることができます。これを心理学の用語でアドバイスシーキングといいます。
人は自分にアドバイスをしてくれた人に好印象を抱きますが、それ以上にアドバイスを求めてきた人に対して好意を抱く傾向があります。
実験では、被験者を売り手と買い手に分けて、不動産の販売を想定した交渉をさせました。
普通に交渉した場合、合意率はわずか8%という結果になりました。
しかし、売り手が買い手にアドバイスシーキングをした場合、合意率は42%にまで上がったのです。アドバイスシーキングの内容は、「価格の折り合いをつけるためにはどうすればいいか?」というものでした。
買い手にアドバイスを求めただけで、合意率が5倍以上にもなるのはすごいですよね。
ちなみに、取締役会の議席を獲得することができれば年俸や高い地位が約束されます。
調査の結果、重役に対してお世辞を言うのではなく重役にアドバイスを求めていた管理職が、重役から推薦される可能性が高かったのです。
例えば、重役に対して「その服素敵ですね」と言うのではなく「そのスキルどうやって身につけたんですか?」と言うことで、相手に好印象を与えることができたのです。
このように、人はアドバイスを求めてきた人に対して好感を持ったり合意しやすくなったりするのです。
人はアドバイスを求められると、自尊心が満たされてその人に助言したくなります。
また、アドバイスを求められると、弱点を見せられているのと同じように感じます。
その結果、「この人を助けてあげたい」という心理が働き、「自分は頼られている」や「人の役に立っている」と思うことで承認欲求が満たされます。そのため、アドバイスを求めてきた人に対して好印象を抱くのです。
アドバイスシーキングの具体例としては、



まなさんってバドミントン部だよね?



そうだよ!



最近バドミントン始めたんだけどうまく打てなくて、コツとか教えてくれない?
このように聞くと、相手は気持ち良くあなたにアドバイスをしてくれるため、会話が盛り上がります。
真面目に返しすぎない


好きな人との会話が盛り上がらなくて困っている人は、相手の話に対して真面目に返しすぎていることがあります。
例えば、好きな人と会話をしているときに以下のような返事をしたことはありませんか?



せらくんって優しいよね



いやいや、そんなことないよ
これは、誰でもやってしまいがちな返事ですよね。
もちろん、このように真面目に返すことは悪いことではありません。
しかし、相手の話に真面目に返しすぎていると、相手は「この人と話していても楽しくないな」と思ってしまいます。
相手との会話を盛り上げたいときは、相手の話に真面目に返さず、少しユーモアをまぜて返事をしてみてください。
具体例としては、



せらくんって優しいよね



世界一優しいまなさんに言われると嬉しいな
こんな感じです。
真面目に返しすぎずにちょっとふざけて返すだけで、相手は「この人と話していると楽しいな」と思ってくれて会話が盛り上がります。
他にも2つ例を挙げておきます。



せらくんって優しいよね



優しすぎて俺のこと好きになったでしょ?



文化祭の出し物なんだけど、飲食店かお化け屋敷どっちがいいかな?



まなさんが好きな方でいいと思うよ
どっちがいい?



んー私は飲食店がいいと思うな



いいね!
まなさんはプロ料理家だからこれで安心だね



なにそれ!
そんなに自信ないよ!



え、この前3分クッキング出てたじゃん!
俺らのクラスはまなさんにかかってるね、頼んだわ
ただし、このテクニックは使い過ぎに注意しましょう。
相手の質問に対してずっとふざけて返していると、「この人は質問に真面目に答えられない人なんだな」と思われてしまいます。
基本的には相手の質問に真面目に応えて、たまにユーモアをまぜて応えるようにすると良いでしょう。
盛り上がる会話の話題
好きな人との会話で盛り上がる話題は、以下の記事で詳しく解説しています。
話題がないときに困ることがなくなるので、ぜひ読んでみてください!


【まとめ】会話の盛り上げ上手だと良い人間関係が築ける
好きな人との会話の盛り上げ方を紹介しました!
この記事で紹介した会話の盛り上げ方は、LINEの会話でも使うことができます。
この記事で紹介したテクニックを使えば、好きな人との会話を盛り上げることができます。もう好きな人との会話が盛り上がらずに困ることはなくなるでしょう。
また、アドバイスシーキングというテクニックは友達や先輩、上司など様々な相手との会話でも使えるため、良い人間関係を築くためにも覚えておくと良いでしょう。
以下の記事では、好きな人との会話を続ける方法について解説しています。好きな人との会話が続かなくて困っている方は、ぜひ読んでみてください!

